LOCAL FOOD CONTENTS
「九州の味とともに」
守り伝えられてきた九州の郷土料理


エビとレタスと
マヨネーズ
サラダ感覚の巻き寿司
レタス巻き
『レタス巻き』は、宮崎市内で昭和41年に開店した老舗寿司店『一平』の創業者・村岡正二さんが、友人である音楽家・平尾昌晃さんのために考えたのが始まり。「美味しく野菜が食べられてヘルシーなお寿司を作ろう」と試行錯誤を重ねて生まれた。茹でたエビ、レタス、マヨネーズを具材とした巻き寿司だ。
酢飯を海苔の上に広げ、レタス、下茹でしたエビ、マヨネーズをのせて巻く。レタスの食感を損なわないように、ほどよい力加減で巻くことがポイントのようだ。レタスのシャキシャキ感とエビのプリプリ感に加わるマヨネーズの風味…それらを甘酸っぱい酢飯とパリパリの海苔が包み込む。宮崎では一般的な、少し甘めの醤油をつけても美味しい。マヨネーズを使うなど和洋折衷の味わいを持つ巻き寿司は、登場時には斬新なものであったことに間違いない。現在では、『サラダ巻き』と呼ばれるサラダ感覚の巻き寿司が全国に普及しているが、その原点は『レタス巻き』なのだ。
宮崎では寿司屋の他、居酒屋やうどん店でも提供している店が多い『レタス巻き』。居酒屋では、焼酎のつまみとして食べられていることもあるようだ。