九州の食探求メディアKyushu Food Discovery Media

九州の食探求メディアKyushu Food Discovery Media

LOCAL FOOD CONTENTS

「九州の味とともに」

守り伝えられてきた九州の郷土料理

秋の味

シシリアンライス

まかない料理から
生まれた
ごはん×生野菜×牛肉
のワンプレート

シシリアンライス

基本形は、あたたかいごはんの上に冷たい生野菜と甘辛く炒めた牛肉をのせてマヨネーズをかけたもの。口の中で溶け合う味わいに加えて、素材それぞれが持つ食感・温度の違いを楽しむことができる。飲食店のまかない料理として生まれ、1975年(昭和50年)頃に佐賀市の喫茶店で『シシリアンライス』として提供されるようになったと言われている。2009年(平成21年)に開催された『第1回九州B-1グランプリ』でシルバーグランプリを受賞したことをきっかけに、佐賀市外にも広く知られるようになった。

現在、佐賀市内では40軒以上の店で食べることができ、喫茶店をはじめ居酒屋や焼鳥屋などでも提供されている。野菜の種類や牛肉の味付けを工夫したもの、鶏肉やイノシシ肉を使ったものなどバリエーションも増えた。家庭で作られたり給食に出されるなど広く親しまれ、佐賀のご当地グルメとして街おこしにも利用されている。

名前の由来は、“野菜の緑、ごはんの白、トマトの赤という色味がイタリア国旗に似ていたから”という説や、“1972年(昭和47年)に公開されヒットしていた映画『ゴッドファーザー』のロケ地『シチリア島』から名付けられた”といった説があるが、定かではない。