LOCAL FOOD CONTENTS
「九州の味とともに」
守り伝えられてきた九州の郷土料理


新鮮なイカを
素早い技でさばく…
コリッと甘い透明な
呼子名物
イカの活き造り
さっきまで生簀で泳いでいたイカが、注文後まな板の上にのせられてさばかれ、あっと言う間に活き造りに。その間数分。とびきり新鮮なイカを素早い技でさばく、だからこそ皿に盛られた身は透明で美しい。軽く醤油をつけ、一切れ口の中へ。コリッとした歯応えと広がる甘味。この食感と味も、さばきたての“今”だけしか味わえない。時間が経てばすぐに身が白くなってしまい、食感も変わってしまうのだ。
かつてはくじら漁など、古くから栄える天然の良港・呼子には、玄海灘の様々な海の幸が水揚げされる。その中でも特に有名なのがイカ。幾種類ものイカが一年中水揚げされ、その味を楽しめる。春から秋にかけての時期に食べられる『ケンサキイカ』は、イカ類の中でも特に甘味が強いと言われており、県内外から多くの客が足を運ぶ。
活き造りの身を食べ終わったら、下足などの残った部分を塩焼き、煮付け、天ぷらにしてもらって食す。するとまた違ったイカの甘味や旨味を楽しめる。
呼子のイカが美味しい理由をもう一つ。呼子の各店は、漁師から直接イカを買い取り、生簀に入れる。そして、その生簀は、目の前の海から常に新鮮な海水を取り入れているのだ。呼子に行かなければ、そのイカは味わえない。